冬至 ― 地球の動きが教えてくれる「ここから上向き」の合図

今日は冬至ですね。

北半球に暮らす私たちにとって、

一年で最も昼が短く、夜が長い日です。

これは太陽が弱くなったからではなく、

地球の地軸が傾いたまま公転しているという、

シンプルで壮大な天体の仕組みによるものです。

日本は「いちばん暗いスタート地点」

今年の冬至点は南半球・ブラジル付近にあり、

日本では太陽高度が最も低くなります。

つまり今日は、日本にとって

一年でいちばん暗い地点。

けれど、ここが終点ではありません。

冬至を境に、太陽が昇る位置は

少しずつ北へ戻り、昼の時間は

確実に長くなっていきます。

地球と太陽の距離が変わるのではなく、

見える角度が変わるだけ。

その変化はわずかですが、

毎日きちんと積み重なっています。

変化は、気づかないほど小さく始まる

冬至の翌日も、景色はほとんど変わりません。

寒さも続くし、暗さもすぐには和らがない。

でも天体の世界では、すでに「上向き」が始まっています。

これは、私たちの人生や日常にもよく似ています。

何かを変えようと決めた日、すぐに結果が出なくても、

方向が変わった事実は消えません。

2026年に向けて「今の自分」を肯定する

来年はこうなりたい、もっと良くなりたい。

そう思えるのは、今まで歩いてきた道があったからです。

「〇〇になりたい」と思えるあなたは、

すでにその方向を向いて立っています。

だから無理に今の自分を否定する必要はありません。

今日は、足りないものを数える日ではなく、

ここまで来た自分を確認する日。

地球がそうであるように、

私たちも急激に変わらなくていい。

少しずつ、確実に、光の多いほうへ向かっていけばいい。

冬至は、「これから明るくなる」という

理科的に保証されたスタート地点なのです。

冬に体が重くなるのは、自然な反応

寒さで筋肉は縮こまり、血流はゆっくりに。

日照時間の短さは、

自律神経にも影響します。

この時期に「体が重い」「やる気が出ない」と感じるのは、

怠けではなく、

体が季節を正確に感じ取っている証拠です。

無理に動かそうとしなくていい。

大切なのは、体を変えることではなく、

目覚めさせる小さなきっかけを与えること

ヨガは、体の角度を少し変える練習

冬至以降、太陽の角度が

ほんの少しずつ変わるように、

ヨガも大きな変化より、

微調整の積み重ねです。

背骨のしなり。

呼吸の深さ。

関節まわりの余白。

それらが整うと、体は自然と

「巡る方向」へ戻っていきます。

今日はこのヨガがおすすめ

今日のテーマは

「縮こまった体を、静かにひらく」

・仰向けでの腹式呼吸(2〜3分)

・首・肩をゆるめる小さな動き

・キャット&カウで背骨を動かす

・股関節をやさしくひらくポーズ

・最後は長めのシャヴァーサナ

汗をかく必要はありません。

気持ちよく呼吸が通ることを最優先に。

体は、もう次の季節を知っている

「もっと軽くなりたい」「整えたい」

と思えるあなたは、

すでに変化のスタート地点に立っています。

今日は結果を出す日ではなく、

方向を整える日。

地球がそうであるように、

体も、これから少しずつ光の多いほうへ。

冬至は、その切り替えスイッチを

そっと押す日です。

ここまで読んでくださって

ありがとうございます!

特別な日になりますように!